第9回 美容食研究会報告【炭酸について】

美容食研究会

「炭酸の美容活用法」クッキング

炭酸を活用した料理

炭酸水を活用した料理と比較をやってみました

「炭酸水or水」
でそれぞれ利用した場合の調理の状態や食感などを比較する。炭酸クッキングの詳細なメカニズムはまだ完全に解明されていませんが、素材に染み込んだ炭酸(二酸化炭素)が温められ気泡化するときに、うま味の元となるタンパク質などが外に押し出されることや、炭酸の酸と食材のアルカリが変化してだしがよく出ることなどが理由として考えられます。料理がおいしくなるのはもちろん、それにより余分な味つけが減って減塩にもつながり、食材が軟らかくなることで消化しやすくなるため、炭酸水料理は結果的に健康にもよいといえます。

1雑穀ご飯

雑穀ご飯

材料
米 1.5合
雑穀米 1袋
炭酸水or水 米+水分600g

作り方
① 米1.5合と雑穀米1袋に対して、水又は炭酸水600gを入れて約30分浸す。
② 強火にかけてグツグツしたら、弱火にして7分加熱する。この日は、プラス2分加熱後、数分間蒸らした後、蓋を開けた結果、まだ水っぽさが残っていたため、さらにプラス1分加熱後、約3分程度蒸らした。

作った感想
炊き上がり、炭酸水で炊いた米の方がツヤもあり、粒がたっている。炭酸水を入れた方だけ一気に吹きこぼれ、弱火にしてからもぐつぐつと暴れ続けていた。

食べた感想
・炭酸水の方が見た目はベチャっとしていたのに一粒一粒が感じられた
・見た目にあまり違いを感じなくても、食べるとふっくら感を感じる結果。
・見た目は水の方が米粒がたっていて美味しそうに見えたが食べてみると炭酸水の方が米粒がしっかりしていて、とても美味しく炊き上がっていた。

2かつお昆布だし→味噌汁への展開

炭酸の味噌汁

だし 材料
水or炭酸水 各700ml
昆布 各15g
かつお節 各10g
それぞれ20分昆布をつけてから加熱。

※味噌汁の場合
だし700cc
みそ40g

作った感想
・炭酸水の方が昆布がやわらかくなるのがすごく早かった。(加熱前)
・加熱すると一見炭酸水の方がシュワシュワして沸騰が早そうに見えたが実際沸騰するのが早かったのは水の方だった。
・だしの見た目は大差なし。
・味は炭酸水の方が角がなくまろやかに感じる。

味噌汁にした場合
(みそ40g、具は大根、豆腐、わかめ)
→炭酸水の方が塩分が強く感じた。だしの旨みが強く出ていたためではないか。これによってみそを減らすことができ、減塩につながると思う。それと具の大根がとても美味しかった。大根独特のえぐみや香りがやわらぎ食感もなめらかだった。
・炭酸水の方は、昆布が浸水直後から広がり始めた。
20分浸漬後、加熱。
沸騰する前から泡が多く出ており、沸騰後はミネラルウォーターと比較してもかなり激しく泡が出ていた。

食べた感想
・炭酸水の方がだしの味を強く感じ、水の方は味噌の味が強く感じられた
・炭酸水の方が出しの味がはっきり引き立っていた。
・お味噌汁で比較すると、炭酸水のお出汁の方がまろやかで深みがあり、旨味が多く引き出されているのを感じた。

3玉子焼き

卵焼き

材料 2個分
卵 4個 230g
炭酸水or水 40g
こいくち醤油 小1
オリゴ糖   小1

食べた感想
・炭酸水使用の方が柔らかい
・炭酸水の方が甘味が強く感じた。しっとり感も強い。ただ、今回のレシピなら個人的には水の方が好きな味だった。

4ハンバーグ

炭酸入りハンバーグ

材料 4人分
合い挽き肉 350g
玉ねぎ 1/4個 200g
パン粉 大4
炭酸水or水 大3
卵 1個
塩、胡椒 適当
油 大1

作り方
1.玉ねぎはみじん切りにする。
2.パン粉に炭酸を加えてふやかす
3.ボウルにひき肉を入れ、塩を振りよくこねる。
4.3のボウルに玉ねぎとふやかしたパン粉、卵を一個いれて、胡椒をふりよく混ぜる
5.種を均等に分けて成形する
6.フライパンに油を熱して、ハンバーグを入れ、中火で約1分半焼き、裏返して蓋をして弱火で約10分焼く。
7.ケチャップととんかつソースを同量ずつ混ぜてソースを作り、ハンバーグにかける。

作った感想
炭酸を入れた方はパン粉が膨らむ感じになり、混ぜて成形すると弾力もありました。見た目はあまり変化ないようになってしまいましたが、食べてみたところ炭酸水の方が肉のジューシーさが増したように感じました。

食べた感想
・炭酸水使用の方が柔らかく、肉の旨味が感じられた
・個人的にはあまり差が感じられなかった。

5天ぷら

炭酸入り天ぷら

材料
卵 1個
冷水 1カップ
塩 ひとつまみ
片栗粉 小さじ1/2
薄力粉 1カップ

作った感想
見た目はどちらも変わらなかった。反省点は、油の量が少なかったので、揚げ加減にムラがあったことです。先に普通の天ぷらの方を揚げたので、カラッと揚がりましたが、炭酸入りの天ぷらを最初に揚げていたら、また違った仕上がりになっていたかもです。

食べた感想
・炭酸水の方がサクサクしていた
・炭酸水の圧勝。衣のサクサク感、サツマイモの甘味までとても秀逸ですごく美味しかった。

6パンケーキ

炭酸入りパンケーキ

材料 15㎝ 3枚分
薄力粉 100g
ベーキングパウダー 小さじ1
卵 25g
きび砂糖 20g
オリーブオイル 10g
牛乳 70㏄
炭酸水or水 70㏄

炭酸入りでふわふわパンケーキ

作った感想
全体を混ぜ合わせた時に炭酸水使用の方が、気泡が多く生地にトロミがありました。

食べた感想
・炭酸水の方が、膨らみがよく柔らかい
・断面を見ただけでどちらが炭酸水入りか一目瞭然。厚さも全然違う。フワッと仕上げたいなら断然炭酸水を使うべき。焼いた方が上手だったのか、水の方もしっとりしていて美味しかった。

手づくり炭酸水

材料(コップ1杯分)
水 250ml
食用クエン酸 小さじ1/2
食用重曹 小さじ1/2

作り方
よく冷やした水に、クエン酸を入れてスプーンで溶かします。それから重曹を入れます。
重曹とクエン酸で炭酸水を作る場合、クエン酸ナトリウムが発生し、塩が作られるため、塩味がするようなので、重曹とクエン酸の量を少し控えめに調整してください。

ポイント3つ 手作り炭酸水

1. 使う水に関しては、水道水でも問題ありません。しかし、水道水にはカルキが含まれるため、気になる方は一度沸騰させ、冷ましてから使用しましょう。
2. 炭酸水を作る前に、水をしっかり冷やしておきましょう。そうすることで、炭酸ガスが水に溶けやすくなります。
また、炭酸は水温が高くなるほど勢い良く逃げてしまうため、重曹とクエン酸を混ぜた後も、しっかりペットボトルのフタをしめ、冷蔵庫でしっかり冷やしてください。
3. ペットボトルで作る場合は、必ず炭酸飲料が入っていたものを使用してください。一気に泡が発生するため、強度のあるペットボトルを使用することが重要です。また、しっかり蓋がしまることも確認しましょう。

注意事項

レンジは爆発の恐れあり、圧力鍋も使用しない方がベター。
気の抜けてしまった炭酸水でも成分が残っているので、米を炊くくらいであれば十分使える。
ただし、厚く大きなものや硬い食材を調理するときは気の抜けていない炭酸水がおすすめ。
市販の炭酸水を使う場合、硬水は料理向きではない。

手と腕で行う炭酸パック&ハンドバス

炭酸パックの作り方

期待できる効果:血流アップ、古い角質除去、毛穴の汚れ落とし
→ヘアケア、フェイスケアへの活用

炭酸パック

☆グリセリン(保湿) 5g
☆キサンタンガム(とろみ) 1g
水 20g
重曹 6g
クエン酸(泡) 3g
       
☆を混ぜる→水を入れて混ぜる→重曹を入れて混ぜる→クエン酸を入れて泡をつくる
パックして15分→洗い流す

手作り炭酸パック

課題「筋肉量を増やして、基礎代謝量を上げよう」

カラダの基礎代謝量を正確に測る事は難しく、指標を筋肉量にして、筋肉量アップ目指し、基礎代謝アップへ繋げます。加齢により、基礎代謝量は下がるもので、基礎代謝を上げなければ、体脂肪の減少が難しい。そこで、筋肉量を上げて、基礎代謝を上げて、アンチエイジングを目指します。

<取り組むべきこと>
・筋トレ、運動を効果的に(運動前後や朝食のタンパク質摂取も考慮)

課題に取り組んだ内容
・ピラティスに取り組んでいたが、姿勢を正すことの大切さに気付き、2~3ヶ月程姿勢、呼吸、股関節、肩甲骨などを正しく使うことを習得することを実践している。
・呼吸に気を付けて外出時は歩く事を意識している。
・ジムへ週2~3日通い、スタジオへ1~2時間入る。朝食にタンパク質を20g摂る事を意識し、運動後は豆乳、タンパク9gを摂ることをしている。
・姿勢、肌、髪、表情の4点を心がけている。ベリーダンスやストレッチなどに取り組んでいる。朝と夕方に計測をしていると、朝より夕方の方が、筋肉量が上がる。一日動いて筋肉を使うからだと思われる。
・半月板損傷を起こし、上半身のみのトレーニングしか実践出来なかった。上半身のみのトレーニングでは、体脂肪が増えてくるなど、体の変化の状況を観察することができた。タンパク質量は不足しないように心がけ、バランスよくしている。活動量が下がっている分、炭水化物量は減らしている。
・毎朝6:30のラジオ体操を行う習慣を心がけている。朝食はチキンを摂るようにしてタンパク質量は確保するようにしている。今後は活動量をもっと上げるようにする。
・両足の足裏ツボ押しをしている。スクワット、ブランク、腕立てなど毎日様々なトレーニングの強度を上げて行っている。卵やチーズなどタンパク質は積極的に摂るようにして、運動後は豆乳を摂取している。
・週1日のジムで筋トレをマシン数種類使って、全身3セット行い、有酸素運動は60分実践している。有酸素運動では強弱をつけながら行っている。運動前はステーキやチキンなど高タンパク質、低脂質を摂り、運動後は豆乳タンパク11gを速やかに摂取している。ジム以外では、ウエスト絞りトレ、骨盤矯正ストレッチ、筋膜剥がし、柔軟などを中心に行っている。ホットヨガでは骨盤矯正を中心に月2回ペースで通っている。
・毎日ではないですが、朝にフラフープを20分していました。内10分はダンベル3キロを持ちながら回していたので、二の腕には筋肉がついたのを実感しております。その後に、人参スムージー(牛乳、豆乳、ヨーグルト、亜麻仁油、はちみつ、プルーン)を飲んでいます。

フォローアップ講座
※BFS アンチエイジングに新たな内容が追加
・サーチュイン遺伝子(長寿遺伝子)
※BFS ダイエットに追記
・カロリー制限だけで取り組むと起こるリスク
・筋肉と脂肪の重さの違い
・体重ではなく体脂肪率に注目する
・腹囲とウエスト

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