【美肌&食】顔のたるみ予防と改善方法(1)目&口まわり編

たるみ予防

著者:池上淳子
管理栄養士/美容食インストラクター
日本ビューティーヘルス協会 会長
池上淳子

いくつになっても、女性は自身の姿を気にしてしまいます。
「顔のたるみ」は20~30代ではあまり気になりませんが、40代以降くらいから、かなり気になる美容のお悩みになります。

たるみがあることで、老け顔になりやすくなりやすく見た目の印象が左右されます。
また、シワやシミは化粧で隠せたとしても、たるみを隠すことはかなり難しい・・

その為、トレーニングや食事からの改善がとても大切です。
いつまでもハリのある瑞々しい肌を維持する為に、出来ることがたくさんあります。
是非、若々しい美肌維持のためのヒントにしてください♪

顔の筋肉について

顔の筋肉

全身に多くの筋肉がありますが、顔にもたくさん筋肉があります。

老化により筋繊維が緩んだり、ストレスや冷え性などで血管の収縮が起こって毛細血管の血流が悪くなると、皮膚のたるみに繋がります。

加齢により、筋肉は落ちやすくなり、衰えていきます。
顔には小さな筋肉が多く存在していますが、通常、3割ほどしか使われておらず、残りの7割は日常的に動かしていないといわれています。

筋肉は負荷をかければかけるほど、鍛えられて、強く、大きく、増やしていくことができます。
けれど、負荷をかけず、動かしていなければ、筋肉量は減少し、衰えていく一方です。

顔の筋肉の減少は、たるみに繋がります。
筋肉という土台は、その上にのっている、脂肪や皮膚を持ち上げてくれ、若々しい肌を維持しています。
その為、たるみ予防には顔の筋肉を増やして、強くして、鍛えることが大切です。

目の周りのたるみの原因

まばたきの減少

目のたるみ

まばたきは、1分間に15~20回行っているといわれています。
ところが、パソコンやスマホなどに集中し過ぎてしまったり、ゲームに夢中になったりしてしまうと、まばたきする回数がかなり減ってしまいます。

このまばたきは、目の周りにある眼輪筋やまばたきをするときに動かす上眼瞼挙筋などの筋トレになっています。
そのまばたきが減ってしまうと、こういった筋肉が衰えてきて、脂肪と皮膚が落ち込んでいき、そこに黒い影ができて、たるみの原因になります。

また、まばたきすることで涙で目の表面を潤しているので、回数が減るとドライアイになる大きな原因と言われています。

ハリのある目元を維持する為にも、まばたきを意識して、パソコン、スマホ、テレビなどを見るときは、休憩するなどをして目の酷使に気を付けましょう。

メイク時や、メイク落とし時の触りすぎ

目のたるみの原因

目の周りのメイクは、かなり入念にしている場合が多く、アイシャドウ、アイライナー、アイブロウなど様々なメイクをしています。
その為、メイク時に、よく触ったり、引っ張ったりしてしまいがちです。

また、アイメイクは崩れやすいところでもあり、「落ちにくい、滲みにくい」といった、製品であることが多くあります。当然、メイクを落とすときも一苦労。
目元専用のメイク落としでしっかり、ごそっと、落とすということをしてしまいがちです。

それが毎日行われてしまったら、かなりの目の周りの皮膚や筋肉へのダメージに繋がります。
目の周りは非常に薄い皮膚のため、目のたるみの大きな原因となってしまいます。

そのため、アイメイクを落とす際は、クリーム状のメイク落としを使用して、優しくなでるように、根気強く馴染ませて、水で洗い落とすときも、ゴシゴシ触らないように気を付けるようにしましょう。

睡眠不足

睡眠不足とたるみ

睡眠中は、自律神経の副交感神経が優位になり、血管は広がり、ゆったりと血液は流れています。
睡眠不足になると、血管の緊張状態が長く続き、血液の流れが悪くなります。

目の周りは無数の毛細血管があり、その血流が良い状態であれば、目の周りもハリがありますが、血流が悪くなると、目の周りがくすんで見えてしまったり、浮き上がってたるみを引き起こしたりしてしまいます。

また、睡眠は肌生成に関りがあり、夜に熟睡することで成長ホルモンが分泌され、肌の細胞産生やターンオーバー(新陳代謝)が行われます。
睡眠不足になるとターンオーバーがしっかり行われず、コラーゲンの減少を招き、肌をたるみに繋がります。

十分な睡眠時間をとり、夜更かしなどを出来るだけ無くして、規則正しい生活を心がけましょう。

頭や顔全体の血液のうっ血

肩こりがたるみの原因

顔全体の血液の流れが悪いと、くすみに繋がります。また細かな毛細血管まで栄養や酸素が行きわたらず、 代謝が悪くなり、たるみの原因になります。

顔の血流が悪いとそうなりますが、体はすべて繋がっていますので、顔だけでは改善はしにくいものです。
特に顔に繋がっている、頭の血流、首や肩の血流、こちらもほぐす必要があります。

頭のツボ押しやマッサージなど、洗髪しているときなどに意識してやってみたり、肩や首のストレッチなどをして、血流を良くすると、顔の血液も流れやすくなります。

口の周りのたるみの原因

口の周りのたるみで特に気になるところは、ほうれい線ではないでしょうか?
若い女性を描いた絵があっても、ほうれい線を1本入れるだけで、見た目年齢がぐっと上がり、老けた印象を与えます。

見た目年齢は顔の下半分が大きく左右するといわれています。
顔下半分を鍛えて、ピッとしたハリをもたらし、弾ける美肌を維持することが美容にとても大切です。

ほうれい線

咀嚼回数の減少

近年、咀嚼回数が減ってきていることがよく言われています。
ハンバーグ、オムライス、パン、ポテトなどやわらかい食べ物が好まれ、あまり噛まなくても飲み込めるものが多くなっています。

日本人の平均咀嚼回数
弥生時代 3990回
鎌倉時代 2654回
江戸時代 1465回
昭和初期 1420回
現代 620回

口の周りには口輪筋という筋肉があり、その上には咬筋があります。
この咬筋は頬のあたりにあり、食べ物を噛むとき下顎を引っ張り上げる働きを持つ、力強い筋肉です。

顔の筋肉

咀嚼はこの咬筋の筋トレになります。
噛む回数が減ることで、咬筋が衰えてしまい、下へ落ち込んでほうれい線がくっきりと出来てしまいます。

顔にはたくさんの筋肉がありますが、すべて繋がっています。
咀嚼を増やすことで、口周りの筋肉が鍛えられ、顔下半分の肌のハリができることによって、若々しい印象を与えることができます。

咀嚼回数を増やす工夫

たるみ予防

一口30回噛みましょう。
・・わかってはいるけど、なかなかそんなに噛めない、忙しくてゆっくり噛んでいる暇はない・・など噛むことができない理由をよく聞きます。

時間に関しては、やはり余裕をもって、食事をすることをしてもらうしかありません。
満腹中枢は食べ始めてから15~20分後に分泌されます。
この満腹中枢が分泌される前だとたくさん食事を摂りがちになり、肥満のリスクが上がります。
そのため、顔の老け顔予防や肥満予防のために、時間に余裕をもって、食事を摂ることが大切です。

噛む為の工夫をするようにしましょう。
野菜、根菜、豆類、穀類など、少し固めの繊維の多い食品を摂るように心がけます。
こういった食べ物は、噛まないと飲み込みにくいものです。
いつもの食事にプラスするとよいでしょう。

しっかり噛むことで食べすぎも防いでくれます。
唾液や消化液の分泌促進にもつながり、消化吸収がアップして、食べたものを無駄なく体内に取り込むこともできます。

マスクで、手抜きをしがち

マスクの下の私

自分の顔をしっかり見ることはとても大切です。
マスクを着用することが増えると、つい、メイクやスキンケアなど、あまりしなくなったり、マスクの下の状態が疎かになりがちになります。
久しぶりに自分の顔を見たらビックリ!なんてこともよく耳にします。
マスクの下の私・・忘れないで!

リンパの流れが悪い

顔のむくみ、たるみ

リンパは不要な代謝物などが流れているところで、リンパ節という関所のようなところが体にはたくさん存在しています。
そのリンパ節で、濾過されて、きれいなリンパ液にして、流れていくしくみになっています。

リンパ節の中で、特に大きなリンパ節が体に数個あり、顔のリンパ腺の回収するところとしての大きなリンパ節は、耳の後ろあたりや顎のあたりにあります。

リンパの流れが悪いと、いつまでも余分な水分や代謝物が滞って顎のあたりに溜まり、たるみの原因や顔の輪郭が大きく見えがちになります。
しっかりとリンパの流れをよくして、不要なものを流すことにより、 水膨れによるたるみなどを防ぎ、小顔効果をもたらせてくれます。

顔のリンパマッサージが有効です。
朝夜のお手入れの時など、オイルやクリームを塗っているときに、スポンジがへこむ程度の圧力で十分なので、耳や顎に向かって流してあげましょう。

顔のリンパマッサージ

肩こり

肩こりが顔のたるみを引き起こす原因の一つでもあります。
肩こりは血行不良や筋肉の緊張などによって引き起こされます。
デスクワークで前傾姿勢で長時間いることや、パソコン、スマホ、ゲームなどを長時間みることにより、目の周辺の神経の緊張を促し、首肩の筋肉の緊張を引き起こし肩こりになります。

慢性ストレスで筋肉の緊張が続いたり、運動不足で血液循環を促す筋力が低下して血行不良になったりしても肩こり起こります。

肩こりは引き起こされると肩の筋肉はますます硬くなり、肩や首のまわりが血行不良になります。
肩の筋肉が硬くなると顔の筋肉が引っ張られてたるみが起こります。

肩甲骨を支える筋肉が収縮した状態になると、首の前側の筋肉が引っ張られ、血管が圧迫されることで新陳代謝が悪くなり、むくみやたるみが生じます。

肩こりを起こすスマホ

前傾姿勢をとることで 肩甲骨を支える筋肉が収縮します。
パソコンやスマホなどをする時に長時間、前傾姿勢を取りやすくなります。
予防する為には、姿勢を正しくすることが大切です。

出来るだけ、下の画面を見ないで、首をまっすぐにした状態でパソコンやスマホを操作できるように句風をしましょう。
またストレッチや首まわし、肩まわしなど、定期的に行うこともしましょう。

続編

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